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社長連載コラム「倉敷帆布と私」

第九回 「倉敷帆布の「潜在能力」を信じて」

第9回『倉敷帆布の「潜在能力」を信じて』

私にとっての「倉敷帆布」を様々な角度からお話ししてきた本コラムも
今回でいよいよ最終回となりました。


物心ついた時から「綿の匂い」と「機の音」を身近に聞きながら育ち
自然に帆布生地と自分との繋がりを認識していった私にとって
今回のコラム執筆は「帆布の力」を客観的に分析する良い機会となりました。



その「帆布の力」についてですが、
技術的な側面は、実はそう大きく変わっていません。
昔ながらの方法でずっとやってきたことを、今も継続しています。


では、私の世代で成した事とは何か。
それは、業界だけの営みだった帆布作りを「一般化」したこと。
この一言に尽きると思っています。



たとえば、「昔ながら変わらずやってきたこと」
つまり、当時の私たちにとって「あたり前」だったことを
平たく・分かりやすく外へ発信し続けたこと。


また、帆布メーカーの立場からエンドユーザー様にも
直接、帆布を届けられる流通の仕組みを作ったこと。
バイストンの創立や、オリジナルブランド展開はまさにこれに当ります。



そういった地道な活動がゆっくりすそ野を広げて
結果的に「帆布の良さ」を再評価いただけるようになりました。



今、倉敷帆布の生産を主に担う2社、
「(株)タケヤリ」と「丸進工業(株)」との共同プロジェクトとして
『上綿帆布』作りを進めています。


上綿帆布とは、通常の帆布生地よりも上質な綿糸を用いた特別な帆布生地。
私たちだからできる、より高品質な帆布生地作りを、
再評価いただけている今だからこそしっかりやっていきたいと考えています。



倉敷帆布のプロダクトデザイナー・大治将典さんのお言葉を借りますと
「帆布生地は日本人にとってのお米と味噌汁のような存在」。
どこか懐かしくほっとする素材。毎日使っていても飽きない素材。


つまり変にいじくらなくとも
そのままで十分魅力のある素材なのだと思っています。
あとは、どう見せるか。どう伝えるか。
その工夫次第で、潜在能力をまだまだ引き出せるのではないでしょうか?



私の曽祖父~父の世代は
倉敷帆布の技術を向上させ、品質を確立してくれました。
私の世代は帆布生地を「一般化」し
その良さを再評価して頂けるための活動に従事しています。
次の世代には、ぜひ再評価を受けた環境下で、
帆布の潜在能力を引き出す積極的な営みを期待しています。



全9回にわたるコラムにお付合いいただき、有難うございました。
つたない文章ながらも、私なりに倉敷帆布と向き合い、
思うことを書き綴ったつもりです。
倉敷帆布を支えて下さる多くの皆さま、そして社員の皆さまにも、
何か少しでも共感いただける部分があり、
今後とも倉敷帆布を応援いただけましたら幸いです。
有難うございました。



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