倉敷帆布 BAISTONE 株式会社バイストン コーポレートサイト

社長連載コラム「倉敷帆布と私」

第八回 「海外市場への挑戦~積極的に成長のヒントを探る~」

第8回『先代・先々代から継承した経営者としての在り方について』

2010年の今頃、ヨーロッパの冬らしい寒空の下、
フランス・パリでの見本市「メゾン・エ・オブジェ」に初出展していました。
2016年の今冬は、おそらく汗のにじむような亜熱帯気候のなか
タイ・バンコクでの展示会に出展を予定しています。


この7年間、バイストンでは、一貫したプロジェクトとして
「海外市場への挑戦」を継続してきました。



2010年から3年間続けたフランス・パリへの出展は
既に成熟した美的感性や文化からの評価を受けるという意味で
<力だめし>という感覚を持って挑み、
キッチン&インテリアを中心とした日用品ブランドとして
当時ようやく一つの形なった「JOBU(ジョーブ)」で勝負をかけました。


JOBUは“機屋だからできる事”にこだわるブランドコンセプトを持ち
「11色の先染カラー帆布」×「4種類の厚さ」×「3種類の生地幅」という
生地生産側としては限界に近いほどの生地種を用意した点に
他社との差別化要素を持っていると考えていました。


更に、商品設計を専門家であるプロダクトデザイナーに一任する形を取り
「付加価値のある帆布の日用品ブランド」として
感性の高いユーザー様にも評価して頂けるレベルを目指していました。



そういった思いを込めて形になったブランドが
パリでどのような評価を得られるのか…という挑戦だったわけですが、
結果、世界中から厳選したアイテムを販売するセレクトショップ
「ザ・コンランショップ(パリ店)」で採用されたほか、
ノルマンディー地方の三つ星レストランに採用いただいたりと
フランスの感性に対して一定の評価を得ることができました。


同時に、見本市で受けた来場者からの反応やご意見から
「世界に通用するブランド」へ飛躍するためのヒントも多く得ました。



たとえば、生地の11色展開をブランドの特徴に置いていた中で
実際に評価を受ける色が偏ったこと。
また、落款から着想した和風ロゴがブランドイメージとマッチングしにくいこと。


パリ「メゾン・エ・オブジェ」での3年間に渡る挑戦は
「感性の高いユーザー様にも評価して頂けるブランドに」
というコンセプトに近づくための見せ方を考え直すきっかけとなります。



機屋だからできることへのこだわりと
JOBUのメインターゲット層に響くブランディングの両方を叶える形。
パリでの経験も踏まえつつJOBUのブランド価値を高める議論を数年経て
今年JOBUはブランドリニューアルを実施しました。


コンセプトに見合うロゴ、カラー、プロダクトを再考した新JOBU。
机上の空論ではなく、実際の評価を経た再ブランディングとして
自信をもってリリースいたしました。
JOBUブランディングサイトでぜひご体感いただければと思います。


・JOBUブランディングサイト
http://www.jo-bu.jp/



JOBUについての体験談は一例ですが
日本に留まり国内市場だけを見ていては気付けなかった事が沢山あります。


世界からの評価を“直に”受けること。
倉敷帆布を外側から“客観視”する機会を持つこと。
それらの経験から得るヒントを、倉敷帆布に還元し成長させたい。
海外市場への挑戦は、そのような意味合いも持って継続しているのです。



あとは、経営者として、そして男としてのロマンでしょうか。
「海外トップブランドの素材として、倉敷帆布が選ばれること」
帆布工場を継承すると決めた時からの、私の代で実現したい夢であります。



ここ数年はアジアでの出展機会を積極的に持つようになりました。
中国、台湾、シンガポール、タイ。
これからの可能性を大いに秘めたアジア各国へアプローチすることで
倉敷帆布の啓蒙活動を進めていきたいと考えています。



早いもので、次回はいよいよ最終回となります。
「倉敷帆布と私」というテーマで書き進めてきた本コラムの
締めくくりにふさわしい内容で思いをまとめたいと考えています。
次号(最終回)までぜひお付き合い頂けますと幸いです。



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